お守りの中に入っている護符について

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昔ながらのお守り袋などには護符と呼ばれるものが御神体として入っています。

これは、願い事が叶いやすくなるように当寺が仏様の働きや神様の働きを護符としてパッケージングしたものです。
例えば、恋愛に長じた愛染明王や不幸の身代わりになってくださる身代わり不動など。そしてその働きが出来るだけ早くご利益がでるように様々な工夫が施されています。よく、お守り袋の中身を取り出すとご利益がなくなるとか、開けてはだめだとか様々な事が言われていますが、基本的には問題ありません。

しかし、開けることによって中身を見てイメージと違う、幻滅した、なんかご利益なさそう、などと思うとこれは必ずご利益が無くなります。そもそも、お守りのご利益が出る最大の鍵は信じる心です。これを自ら無くしてしまえばどんな素晴らしいお守りでも効果を失います。ですから、よくわからないという方はあまり袋を開けないほうが良いかもしれません。それに出す時に中の護符を傷めたりすると気分的に嫌な気持ちになりやすいので出す時は注意が必要です。興味本位程度なら開けないほうがよいのです。(興味本位の方はこの記事の写真で満足してください)

御神体の護符は神社やお寺でオリジナルで作る場合とお守りを作る過程で中に仕込む場合とがあります。複雑な形のお守りは後から護符を入れることができないのでお守りを作ってくださる方々にお願いしてあらかじめ入れてもらいます。場所が違うのに護符が同じという時はそういう時に起こります。中身が同じといえども、そこから御心を入れるのでその場所のご本尊様や御神体のご加護を付加していくのでやはり違うものと言えるでしょう。

時代に合わせて様々なお守りが作られておりますが、お守りの基本は信じる心です。自分がこれなら気持ちが入りやすい、大事にしたい、可愛らしい、などの気持ちが一番動くお守りがもっともご利益のあるお守りになるのです。それでも、ご利益が得られないという方がおられましたらご相談ください。何かご利益の出にくい事があるのかもしれませんので無料でアドバイスさせていただきます。(住職)