永代供養の費用の話、月々の利用料として必要なのはいくら?

跡取りがいなかったり、遠方に居を構えてしまって定期的な家族墓の管理が難しいと想定される事例が増えてきています。
背景には少子高齢化や世帯人数の減少や、現在の日本が抱える年齢別人口比率の急速な変動などの存在が指摘されていますが、そのような社会情勢の変化の中にあって家族単位でお墓のあり方を前提にした、これまでのお墓についての考え方も大きく変化しています。
 
20192116568.JPG
 
このような時代背景の変化を追い風にして急速に普及を見せているのが永代供養と言うお墓の新たなスタイルです。
現在家族墓をお持ちの方はもちろん、「終活」の一環として利用を検討している方も多くいらっしゃることでしょう。
そこで実際の供養の仕方や管理費や建立費などの費用などがどれほど必要になるのか、月々の費用はいくらほどかかることを想定するべきなのか、全般的に気になる部分を検討してまいりましょう。
 
そもそも永代供養とは、御遺族や子孫に代わって寺院や霊園が御遺骨の管理と供養を行うことを指しています。
従来の家族墓は長子などの子孫が祭司財産を承継するものとして、日々の供養や墓石の修繕管理なども受け持つのが当然の前提とされていましたが、そのような方法での維持管理が困難になりつつあることから、寺院や霊園等が主体になって供養管理を行うお墓のスタイルが登場した訳です。
周回忌やお盆なども寺院などが管理してくれるので、遺族などは遠方に住んでいてもそれらをすべてお任せすることが出来ます。
 
ところで家族墓では檀家等が墓石を使用する対価として、あるいは日々の清掃管理などの業務について月々管理費などを支払うのが一般的になっています。
永代供養の場合、この費用はどのように取り扱われているのでしょうか。
基本的には永代供養では初回に一括して供養のための費用などを支払うのが一般的です。
 
しかし維持管理費については施設ごとに取り扱いが異なっているので注意が必要です。
この供養のスタイルが施設に半永久的にお願いするものであり、当初の一括支払いの費用の中に含まれているので、原則として管理費は必要ないとされる場合が多いようです。
とはいっても実際の供養は納骨堂などで行うことになるので、当然修繕などが必要な事態も想定されます。
また施設内の道路や電飾や水道などは経年劣化が不可避なので、いつかは負担することが予見されています。
 
したがってそのような定期的な修繕などのために一定額の負担を求める施設があるのも確かです。
月々の管理費用などは施設ごとにまちまちな部分があるので、事前に確認しておくことが求められます。(スタッフ)