よく採用されている型によって違う?永代供養の代金について

近年注目されている永代供養の型にはいくつかの種類があり、どれを選択するかで代金に少なからぬ差が出てきます。
いわゆる永代供養墓のほかに樹木葬や納骨堂も永代で供養する形式に含まれますが、永代供養墓の中にも合祀形式や集合墓スタイル、個別の墓所を設けるタイプがあります。
 
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最も費用が抑えられることから人気が高い合祀形式は、一つのモニュメントや仏像などの下にほかの人と一緒に遺骨を納めることになります。
合祀の中でも2通りあり、すぐに合祀墓に埋葬するか、一定の期間個別に納骨した後で合祀するタイプがあり、後者は集合墓と同等くらいの費用がかかってきます。
 
集合墓は合祀と同様に一つの墓所に遺骨を納めますが、骨壺のまま個別の納骨室に納めるタイプで、合祀の3倍から4倍高めの代金となります。
個別の墓所を設けるタイプでは、永代供養墓と言っても永代で供養してもらえるほかは一般的な個別の墓所とほとんど変わらない方式となっていることから、墓石の代金がかかってきます。
費用としては従来の個別墓所とほぼ同等となり、できるだけ安価に抑えたい人にはあまり向かない型です。
 
墓石を建てないことで代金を抑えられるのが樹木葬形式です。
墓石の代わりに樹木を植えて墓標に見立ててその根元や周辺に埋葬する方式で、海に散骨する海洋葬と共に自然に回帰できるとして全国的に人気を高めています。
樹木葬の中にも合祀のほか個別に埋葬するタイプや集合墓と同様の方式があり、当然ながら合祀が最も安価です。
樹木葬は寺院や霊園など施設ごとに景観なども大いに違いがあり、墓標にする樹木をサクラに統一しているところや、バラ園のように華やかなガーデニング霊園などもあり、全体にかかる費用にもかなりの幅があります。
 
合祀の永代供養墓や樹木葬と同じくらいの代金にできる墓所として、注目度を上げているのが都市型納骨堂と呼ばれる形式で、室内型墓地とも呼ばれているタイプです。
こちらも種類によって費用に大きな違いが出ていますが、一般的に「都市型」と冠されているタイプは大都市の主要駅などの徒歩圏内にあり、スタイリッシュな外観のビル内部に個別の納骨室が設けられ、ICカードやタッチパネルによって参拝ブースに遺骨を呼び出すことが可能といった最新式の設備を持つものです。
 
個別に仏壇や位牌が設けられているタイプや昔ながらのロッカー形式の納骨堂もあります。
最も安価となるのはロッカー形式ですが、納骨堂タイプは草刈りなどの手間や天候に左右されずに墓参ができることから、遠方の霊園に行くことが困難になった高齢世帯にも選ばれやすくなっています。(スタッフ)