永代供養の疑問、供養後に位牌はどうするの?

ここ数年で全国各地に普及した「永代供養」という考え方。コストが安い、遺族の労力が格段に減らせるなど永代供養に関する様々な情報をご存じかもしれませんが、実際どのような運びで進めていけばよいのかご存じの方は少ないのではないのでしょうか。そこで今回は、永代供養における「位牌」の扱い方に注目し、具体的な運びをご紹介します。
 
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□ そもそも「位牌」とは?
 「位牌」という言葉は聞いたことがあるけど、具体的に何なのかよくわからない…。そんな方に向け、まずは位牌について軽くご紹介します。位牌とは、祭壇の上に安置される、「戒名」の書いた札のことです。実は位牌には「仮位牌」と「本位牌」の2種類があり、前者は四十九日の法要まで、後者はそれ以降に使われます。したがって、四十九日までに本位牌を別で準備する必要があります。
 
 
□ 永代供養における位牌の取り扱い
 では、永代供養において位牌はどのように扱われるのでしょうか。実は、永代供養の場合、位牌の供養は大きく分けて2種類に分類することができます。それぞれ詳しくご紹介します。
 
 
 
* 一時預かり供養
 文字通り、「お骨は永代供養するけど、位牌は一時的に預かるだけですよ」というサービスです。数ヶ月から数年の間、霊園や寺院が位牌を預かり、期間終了後に位牌を家族が引き取るか、寺院に「お焚き上げ」をしてもらうかを選択します。
 
* 永代供養
 こちらの場合、位牌を10年から30年ほどの長期間管理してくれます。このプランを選ぶ方の多くが後継者がいないことを想定しているため基本的に契約期間終了後の位牌引き取りはなく、期間終了後は「お焚き上げ」が一般的です。
 
 ※「お焚き上げ」とは
    お焚き上げとは、位牌や仏壇から魂を抜き、それらを焼却処分することを意味します。
□ 位牌の取り扱いは業者によって異なる
 位牌の取り扱い方、また、管理期間は業者や、締結する契約内容によって大きく異なり、プランに応じて必要な金額も前後します。契約を結んだ後、「思っていた内容と違っていた」とならないよう、契約前に業者側としっかりと内容を確認しておきましょう。
 
 永代供養は近年新たに始まった習慣であるため、その詳細について事細かに知っている方は少ないのが現状です。サービス内容や契約内容の誤解が業者と顧客間のトラブルに発展しているケースも少なくないため、永代供養に関する知識をしっかりと身につけ、契約を結ぶ前に管理期間や契約終了後の運びを確認しておきましょう。(スタッフ)