永代供養でペットと一緒というのは可能なのか?

近年、ペットに対する価値観が変わり、「ペットも家族の一員だ」と考える方が多くなっています。それに応じて、死後も愛するペットと一緒にいたいと、ペットと同じお墓に入りたいという声が上がるようになり、ペットと一緒のお墓に入ることのできるプランが登場しています。ですが、このサービスは果たして「永代供養」でも受けることができるのでしょうか。そこで今回は、ペットと一緒に永代供養はできるのか、その実態をご紹介します。
 
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□ ペットの永代供養サービス
 ペットの永代供養に関しても、人間と同様のサービスを受けることができます。お坊さんからの読経や法要を受けることができ、お墓に納骨もしてくれます。しかし、人間の永代供養と異なる点は、ほとんどの場合、合同納骨という形で納骨されるという点です。人間の場合、13回忌まで、33回忌までなど一定期間は個別墓に入り、その後に合祀という形を取るケースが多いのですが、ペットの場合だと逆に珍しいケースとなります。
 
□ 人間とペットが同じお墓に入れるの?
 では、人間とペットが同じお墓で永代供養をしてもらえるのでしょうか。結論から申し上げますと可能です。ですが、そのようなサービスを行っている業者は非常に少ないです。というのも、仏教では、人間と動物は対等な関係とされていないため、宗教的な理由から人間とペットを一緒の墓に納骨するというサービスには根強い反対意見があるのです。また、動物嫌いな方に配慮して、そのようなサービス導入を見送っているという寺社、霊園も多くあります。
 
□ 最善の策は何?
 人間とペットが同じお墓で永代供養してもらうのが難しい現在、どうするのが最善でしょうか。
 現実的な案としては、ペットの永代供養と人間の永代供養を両方行っている霊園にお骨を収めるのがベストと考えられます。ただし、ペットのお墓や永代供養のサービスが急速に拡大しているため、今後人間とペットが同じお墓で永代供養をしてもらえるサービスも増えていくかもしれません。その時にそういった霊園にお骨を移せるよう、納骨後もお骨を取り出すことのできる永代供養墓を選んでおくと良いでしょう。
 
   ペットと人間が一緒のお墓で永代供養を行えるサービスは現在の所あまり普及していません。しかし、ペットも家族という考え方が広がっている中で、一体型の永代供養サービスが生まれるのは自然な流れです。そのようのサービスが一般的になった時に、お骨をすぐに移せる環境に置いておくのが今できる最善の対策といえるのではないでしょうか。(スタッフ)