修行したお坊さんは時間厳守が大好き?

お坊さんのイメージと言えば朝早く起きて、お堂やお庭を掃除し、お経をお唱えしているというものだと思います。
 
そういった生活が一般にイメージされるほど通常のお坊さんの日常は規則的です。(当寺はだいぶ自由にやっていますが)
 
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当然、そんなお坊さん達のお経も厳格にリズムがあって、このお経はだいたいこのくらいの時間で唱えられるというのが秒単位で解かるので、よく葬儀社さんから10分でお経をお願いしますとか、5分でお願いしますということを言われた時に的確に応えられるのもお坊さんらしい事と言えます。
 
お坊さん=厳格で気難しい人
 
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さすがにそんな人ばかりではありませんが、仏教のこだわりの職人であることは事実でしょう。自分もかなり頑固職人だという自負があります。
 
本来、仏教とはこの世界の普遍性を述べているものです。お釈迦様が因果応報だといったこともその一つだと言えます。時間を守らないと、待ち合わせしている人が困ります。その人数が沢山いる時などはさらに多くの人が苦しんで悲しむ事になるのです。それはいつしか、時間に遅れた人に恨みや怒りとなって返ってきてしまうものです。
 
たかが数分の遅れといってあなどることなかれです。
 
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そういった法則の話をするのがお坊さんなのですから、時間厳守!!とお説教しているイメージが自分にもありますが、遅れる人にも事情があったかもしれないという慈悲の心もとても大事なことだと思います。
 
人の心は、時間をおいて形になっていきます。
 
よい気持ちで人生を送ればそれがのちに形を成し、嫌な気持ちで人生を送ればそれがのちに形をなし、相手が嫌な気持ちになれば、それが貴方に返ってくる。ただ、それだけです。
 
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ブッダイズム的な理想の生き方は当然「他人をどれだけ喜ばせるか」ということになります。
是非、他人を喜ばせるコツをブッダイズムを通じて学んでいただきたいものです。(住職)