お彼岸は仏教を学ぶ期間というのは本当?

お彼岸といえば、お墓参りする期間というのが一般的なイメージだと思います。正しくお彼岸を理解することで人生にとって様々な良い効果があるのです。

お彼岸ってどんな意味があるの?

そもそも、彼岸とはなんのことなのでしょうか?これは皆さんが良く耳にする般若心経にその一文が書かれております。般若波羅蜜多(パンニャパーラミータ)仏の知恵によってむこう岸に至るというインドの言葉で、これがお彼岸の意味であるむこう岸という言葉です。

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むこう岸とはどんな世界のこと?

仏の知恵によってむこう岸に至ると書いてあるようにむこう岸とは幸せな世界を指しています。苦しみや迷いが少ない満たされた世界とも言えるでしょう。仏の知恵である仏教を学んで、そういった満たされた世界に行く為に修行をする期間が日本のお彼岸なのです。ちなみに海外にはお彼岸という期間はないのです。日本のわかったお坊さんが作った啓発期間とも言えます。

どうしてお彼岸にお墓参りなの?

仏教の教えは、因果応報です。この言葉を聞くとなんか悪いことしたら悪いことが返ってくるというアレでしょう?とよく言われるのですが、正確な表現では良い事も、悪い事も原因があって起こることだから、未来を素晴らしくするような社会にとって良い行いをするというのがお墓参りを薦めたお坊さんの気持ちだったのです。

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具体的にどうすれば彼岸にいけるの?

一般的には六波羅蜜の修行をするといいと言われています。

1.布施
困っている人に時間や様々なものを惜しみなく与えて喜んでもらう行為

2.持戒
決まりを守って節度ある生活をする行為

3.忍辱
大変な事があってもつらい事があっても耐え忍んで目標を達成する行為

4.精進
常に向上心をもって行動し、こつこつと努力し続ける行為

5.禅定
心を静めて揺れ動かず、感情に惑わされず社会を正しく見て行く行為

6.知恵(般若)
上記の行いから、世界の働きを理解し仏の知恵と呼ばれるパンニャを体得する行為

修行は他にも沢山あるのでしょうが、まずはこの心構えが大事ということで定められたものですね。

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お彼岸は生きている人に関係あるの?

もともとは、生きている人の為にあったのが仏教です。仏の教えを学んで、自分の問題や社会の問題を解決していくというのが本来でしたのでもちろん生きた人にもっとも影響があるものでした。今は、亡くなった方の魂が安らかで迷い苦しみから解き放たれるように、生きた人同様にご供養を通じて法を説き、魂の成仏をお手伝いしたのです。

お墓参りすると人生って良くなるの?

結論から言うと良くなります。ただし、正しくというのが大事です。因果応報の原理から言うなら出した気持ちや感情が世界に受け取られて返ってくるのです。お墓参りを通じて、他人が気持ちよくなる、うれしくなる、喜んでくれる、そんな気持ちを出せるのであれば人生の運気はぐんぐん上がっていきます。周りの人で、人生が上手く言っている人を見てみてください。その人は、常に感謝の言葉を述べているはずです。感謝感謝の生活を送ることが幸せな世界であるむこう岸に行く秘訣なのです。(住職)

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お彼岸のお参りの気持ちが良く整うように作られた金剛宝寺の自然葬、この地で魂の安らぎを得ることが出来ます。

天空陵はこちらから
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