永代供養の値段は宗派によって異なるものなの?

永代供養とは、お墓を管理する人やお参りしてくれる人がいない場合に、寺院が代わりに供養してくれるという埋葬方法です。
身寄りがない人だけが利用するわけではなく、お墓の管理のことを考えて後の世代に迷惑をかけたくない方が生前に永代供養を選択するケースもあります。
また、普通にお参りすることはできて、合同墓を用意しているケースが多いため、そんな場合でも普通に親族がお墓参りをすることも可能です。
 
2019217125623.JPG
 
永代供養の値段は、宗派によって異なるというよりは、運営しているお寺によって異なるというのが正しいです。
そもそも、宗派不問で利用できるとしているところが多いので、結論として宗派は気にする必要はないでしょう。
選ぶ際の基準は、供養をしてもらう上で利用したいと思えるかどうかです。
また、アクセスのしやすさ等も考慮の対象となります。
アクセスはしやすい場所にあるケースも多く、遠くのお寺まで行くのは大変という方は、駅チカにあるような場所を選んでおくと後々お墓参りをする時に楽です。
 
合同墓を利用するときに注意すべき点は、遺骨は合祀されるので、他人の遺骨と一緒になった後は取り出すことができなくなります。
そのため、親族とよく相談して決めないとあとでトラブルになる可能性があるため、話し合って決めるべきです。
合祀されるタイミングはそれぞれ異なりますが、33回忌のタイミングで合祀されることが多くなっています。
それまでは遺骨は独立して管理されることになるわけです。
33回忌はつまり33年ということなので、結構長い期間合祀せずに管理してもらえることになります。
 
合祀のタイミングは相談となっていることもあり、基本的に分骨して管理する場合は費用が高くなり、合祀の方が管理費用が安くなるのが特徴です。
現在一般のお墓を持っている場合でも、改葬することで永代供養に変更することができます。
この場合は、役所へ行って改葬許可証を発行してもらい、今までの墓地で魂抜きをしてもらう必要があります。
墓石の撤去は石材店等に頼むことになります。
 
宗派を問わずに利用でき、墓の管理をする心配がない永代供養は新しいお墓の形として利用されることも増えていますが、それぞれ運営元によって条件が異なることも少なくありませんので、事前に条件面はしっかりと確認しておきましょう。
また、永代とはいっても未来永劫という意味ではなく、多くが33回忌や50回忌などと期限が定まっています。
その後は合祀されますが、お墓参りができなくなるというわけではなく、他の方と遺骨が一緒になるというのが一般との違いです。(スタッフ)