共同であることで生じる永代供養のデメリットって?

永代供養は、共同墓で供養してもらうシステムになっています。
アクセスのよい場所にあったり、個人墓と違ってお墓の管理をする手間がかからないメリットがありますが、デメリットも認識しておく必要があります。
 
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まず、最も懸念すべきデメリットが、他の遺骨と合祀されて取り出せなくなるという点です。
遺骨を個別に管理してもらうことができないので、もし永代供養墓を利用するのであればきちんと親族で話し合っておかないと、トラブルになってしまう可能性があるでしょう。
 
ただし、合祀されるタイミングはそれぞれ異なります。
33回忌や50回忌などとしているところもあれば、管理する期間は相談で決める形になっているところもあります。
こちらについてもどのくらい分骨管理してもらうかを考えて、共同墓を選んでいきましょう。
最近はホームページやパンフレット等で永代供養を運営している霊園が詳細を説明しています。
また、直接電話やメールでの問い合わせにも対応しているため、それらを基にして正確な情報を集めておくべきです。
 
親族の理解を得にくい点もデメリットかもしれません。
確かに最近は弔い方の多様化によって、永代供養自体が増えてきています。
しかし、まだまだ伝統的な家のお墓に入るという考え方を持っている人も少なくなく、これを受け入れてもらえないケースも考えられます。
自分の入るお墓を共同墓にしたい場合は、しっかりと残される家族や親族のことも考えつつ、理解をもらえるように説得していく必要があるでしょう。
すでにあるお墓を移すケースでも、移したい側が他の親族をしっかりと説得していかなくてはなりません。
 
管理の仕方は運営元によって多様なので、しっかりと確認しておきましょう。
個人墓で弔うことのできるところもありますが、いずれにしても期間は定まっています。
永代という言葉が入っているため、未来永劫と思ってしまいがちですが、これはそういう意味ではありません。
前述のとおり、一定期間を経過した後は合祀されて一緒のお墓に管理されるようになるわけなので、その辺は事前にきちんと理解しておかなく必要があります。
 
費用は個人墓を建てるよりはかかりません。
ただ、初めから合祀されるタイプと分骨するタイプでは、後者の方がコストがかかる分費用が高くなっています。
もちろん、個人の墓石を購入するよりは安いので、比較すれば安いといって問題はありません。
あとは、運営元次第で料金は変わってくるので、様々な事情と料金を加味して、どこを選ぶべきかを考えておくと良いです。
ネット上には多くの情報があり、参考になります。(スタッフ)