近年、新たな供養の方法として大きな注目を集めている「永代供養」。通常の供養とは仕組みも料金体系も大きく異なるため、何が必要で、どれほどのお金が必要か詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。中でも「お布施」は供養の方法が異なる永代供養ではどう取り扱われているか特にわからないのではないでしょうか。
そこで今回は、永代供養におけるお布施の仕組み、また、その相場について解説します。
□ 「お布施」とは?
そもそも、「お布施」とは何かご存じですか? 聞いたことはあるけど実は知らない…なんて方も多いのではないでしょうか。
お布施とは、お坊さんに対して「お経をあげてもらったお礼」として支払うお金のことを指します。ではお坊さんと遺族との関わり方が通常と異なる永代供養ではこの「お布施」をどう扱えば良いのでしょうか?
□ そもそもお布施は必要?
通常の供養ほどお坊さんとの関わりが密でないこの「永代供養」においてそもそもお布施は必要なのでしょうか。
結論から申し上げますと、永代供養においてもお布施は「必要」です。永代供養の場合、納骨と7回忌や13回忌と言った年忌行事の際にお坊さんにお経を上げていただく形となります。したがってそれに対するお布施を支払う必要があります。
□ 料金体系や相場は?
では、永代供養におけるお布施の相場や料金体系はどのようになっているのでしょうか?
まず、納骨時のお布施に関してですが、納骨時のお布施は永代供養費に組み込まれている場合が多いため、個別に払う必要はありません。詳しい内訳が知りたい場合は業者のスタッフに問い合わせてみましょう。
次に、年忌行事の際のお布施についてです。年忌行事に関するお布施はその行事ごとに個別で支払うシステムとなっています。お布施の相場としては四十九日や一周忌の法要の際は3万円から5万円程度、三回忌以降の法要の際は1万円から5万円ほどとなっています。
しかし、お布施とはあくまでも「喜捨」であり強制的に支払わなければならないものではありません。金額の大小ではなく、無理ない範囲で、しっかりと感謝の気持ちを伝えることが大変重要です。
ご覧頂いた通り、永代供養の場合でも、お布施が必要であるケースがほとんどです。無理ない範囲でお布施を支払い、お坊さんへ感謝の気持ちを伝えましょう。また、永代供養を契約する際に、お布施の料金が組み込まれているのか、また、どの行事のお布施までが対象なのかを把握した上で契約を結ぶようにしましょう。