永代供養とは何なのか?その起源とともにご紹介

「お墓を管理してくれる人がいない。自分のお墓をどうしよう」
「親族の手を煩わせるのは嫌だな」
このようにお悩みの方におすすめなのが、永代供養です。
 
「永代供養ってどんな仕組みなの」
「永代供養のシステムはいつからあるの」
こういった疑問に答えるために、永代供養とその起源について解説します。
 
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□永代供養について
*永代供養とは
「忙しくてお墓参りに行けない」
「身内にお墓参りに行ってくれる人がいない」
このような方に代わって遺骨や位牌を長期間にわたって管理し、供養することを永代供養と言います。
また、一般的に宗教を問わず供養してくれるので、どのような宗派であっても安心して遺骨を預けることができます。
さらに、生前に契約することも可能なので、親族に負担をかけないで済むというメリットもあります。
 
ある一定の期間が過ぎると、合祀墓(共有の墓で遺骨を管理)で供養される場合があります。
「ずっと個別で供養されると思っていたのに、知らない間に合同の墓で供養されていた」
ということにならないように、契約する前に期間について確認しておきましょう。
 
*費用
永代供養は、お墓を建てるスペースやお墓を建てるための費用がかかりません。
ですので、永代供養にかかる費用は、一般的なお墓にかかる費用よりもお安くなります。
さらに、追加料金は請求されないことがほとんどです。
例外的に管理費などが必要な場合もあります。
契約前に確認しておくと良いでしょう。
 
□起源
*歴史
多くの寺院で江戸時代に書かれた「永代台帳」というものが発見されました。
このことから、永代供養の仕組みは江戸時代から存在することが分かります。
また、江戸時代では檀家制度という制度によって寺院が保護されていました。
檀家制度とは、檀家が寺院を支援する代わりにお墓の供養などをその寺院に任せるという仕組みのことです。
寺院の宗旨宗派を信仰している近隣に住む人々が、檀家としてお布施を納めていました。
 
*現代の永代供養の始まり
現代で行われている永代供養は1985年、滋賀の比叡山延暦寺大霊園「久遠墓」
で初めて行われました。
当時、お墓は代々継ぐべきものとされていたので、永代供養はあまり浸透しませんでした。
 
□まとめ
江戸時代から存在する永代供養とその起源についてご説明しましたが、いかがでしょうか。
寺院や霊園が代わりに供養してくれるので、身寄りのない方や忙しくてお墓参りに行けない方におすすめです。
さらに、高価な墓石を建てる一般的なお墓よりも費用が安いという特徴があります。
ぜひ永代供養をご検討してみてはいかがでしょうか。