僧侶が薦める山野草といえばこれ!という人気の山野草を愛でる

当寺の天空陵は実は標高1000mあります。これだけの高地ですと境内に咲く花は貴重な山野草が咲き乱れることになるのですが実はそんなに山奥ではありません。なぜならば、観光地の中なので、え?ここ標高1000mもあるの?というくらいアクセスがいいです。地味にバスも近くで止まります。(九州横断バス)

山野草の良さは、小柄で野生の風情を残しながらも鑑賞としても人気なものを指しています。山野草に限らず植物はその土地にあった植物が自生しておりここでしか見れないという山野草も実はたくさんあります。同じ花でも場所の土、気候などで色が違ったりするのです。

実際にどんな人気の山野草が自生しているか、一部ご紹介いたします。

・ナデシコ
ナデシコ科ナデシコ属の多年草です。日本では秋の七草の一つであり、万葉集にも歌が詠まれるほど古くから愛されていて境内の端の方で毎年咲いています。
 
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・ハナシノブ
ハナシノブ科ハナシノブ属の春に開花する山野草です。九州の阿蘇くじゅう国立公園内にしか自生していない貴重な山野草です。当寺でもたまーに人目の付く場所で咲きますが、基本的にはひっそりと咲いていることが多いようです。
 
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・サクラソウ
サクラソウ科サクラソウ属の春を代表する山野草です。名前の由来は桜の花のような花びらをしている為です。古くから多く人に愛されている人気の山野草ですが当寺では天空陵の石垣の側に群生しています。
 
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・スミレ
スミレ科スミレ属の花です。とても馴染みのある春の花ですが、当寺で咲くスミレは黄色の黄スミレが多い気がいたします。境内の芝の合間に咲いています。
 
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・ホタルブクロ
キキョウ科ホタルブクロ属の多年草で、ガーデニングで人気の山野草です。初夏に大きな釣鐘型の花をぶら下げるように咲きます。当寺の生け花にもよく使われているので開花の時期には室内で楽しむことができるかもしれません。
 
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・リンドウ
リンドウ科リンドウ属で濃い青紫色の秋の山野草です。当寺のちかくの小学校の名前がりんどうヶ丘小学校というのがあるくらい代表的な花です。林の中も含め色んな場所で咲いてます。
 
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・カタクリ
ユリ科の山野草です。当寺が神事をしている法華院の開山祭の時期に境内の林の中で開花します。まるで雪解けを待っていたかのような咲き方をする貴重な山野草です。
 
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実物を知ってらっしゃる方はおわかりでしょうがとても小さくひっそりと咲くので知る人ぞ知る天空陵の楽しみ方です。写真機片手に貴重な山野草をゆっくり散策されてみてはいかがでしょうか?(住職)
 
最後に、詳しく山野草の事を知りたいという方の為にお薦めのサイトをご紹介いたします。
 
・みんなの趣味の園芸(NHK出版)
https://www.shuminoengei.jp/
 
植物図鑑で山野草の詳しい説明や育て方など役に立つ情報満載です。山野草のテキストなどもあるようです。 2018年10月号 大特集/秋の山野草入門 第2特集/ベゴニア 葉を主役に楽しむ、などがあります。
 
・四季の山野草
https://www.ootk.net/shiki/
 
花の名前がわからなくても様々な条件で該当する山野草を探すことができるサイトです。スマホなどで撮った写真を片手にどんな山野草なのかを調べるのに重宝しそうです。
 
・山野草・早分かり写真辞典
 
ただ、山野草を紹介されるだけではなく貴重な山野草を実際に保護しつつ愛でる為の活動にも力を入れておられます。自宅で飾ったり、育てたりする花は、花屋さんで買うことにしましょう。
 
山野草を楽しめる大自然で眠る 天空陵
 
阿蘇くじゅう国立公園内にある天空陵は貴重な山野草の宝庫です。四季折々の自然を楽しみながらここでしか味わえない山野草の散策ができます。