永代供養とは?特徴や基本事項について解説します

少子高齢化社会の到来や無縁仏、孤独死の増加などの社会的背景を受け、にわかに活況となっている永代供養。
そんな単語を耳にしたことはあるが、詳しい意味やその実情をよく知らないという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
 
そこでここでは、永代供養とは一体何なのか、どういった点が従来のお墓と違うのか、その特徴や基本事項を簡単に解説していきます。
 
2018825104621.jpg
 
・永代供養墓とは
永代供養墓に厳密な定義はまだ存在しませんが、一般的に、「継承者がいなくても申し込みが可能」、「生前に申し込みが可能」、「永続的な管理と供養を受けることができる」という3点を満たすものが永代供養墓と呼ばれています。
 
従来のお墓の場合、親族がお墓をこまめに管理する必要がありました。
また、個別に墓石を建てるためまとまった費用を用意する必要もありました。これまでのお墓の形は、この先も面倒をこまめに見てくれる親族の存在、またまとまったお金の面倒を見ることができる経済状況が前提にあったのです。
 
・永代供養を取り巻く環境
しかし、冒頭でも述べたとおり、家族をとりまく環境はこの数十年で大きく変化しました。
 
子供の数の減少や独身率の上昇、また、都市部への人口集中などにより、子供をはじめとしたお墓の面倒を見てくれる親族がいない、もしくは遠方に住んでいるためお墓の管理を頻繁に行えない。
昔と違い兄弟姉妹の人数が少ない為、お墓に関する1人あたりの金銭負担が大きく、平均寿命が延びた影響で高齢者としての生活期間が長引いているためお墓にまでお金を回すことができない。
 
これまで当たり前とされた、死後、お墓の管理をしてくれる人の存在や潤沢な資金が準備できる環境が当たり前ではないため、従来のシステムでは問題が多々生じるのです。
 
・永代供養は様々な問題を解決
永代供養墓はこういった問題を解決するとして現在流行の兆しを見せています。
 
永代供養墓は、一般的に寺院が管理してくれることが多く、親族のケアを必要としません。
また、寺院にあるため従来の霊園よりもアクセスしやすいケースが多いので、離れて暮らす親族も気軽に立ち寄ることができます。
また、墓石代が掛からないため親族の金銭的負担も軽減されます。
 
ご覧の通り、永代供養墓は従来のお墓で生じてしまうあらゆる問題を解決してくれる画期的なシステムです。
生前に申し込むことが可能である為、「終活」ブームや多死社会の到来も相まって、年々その申し込み数は増加しています。
 
従来のお墓との違いを理解し、お墓に入る本人の意思が反映できる点を十分に活かして、永代供養墓という選択肢も検討してみてはいかがでしょうか。(スタッフ)