技術の進歩は既存の業界地図を書き換えます。今ならIT関連や人工知能、自動化などの分野はこれからの社会を変えてゆくと見ています。今の社会に生きる寺院業界もこの流れと無縁ではいることは不可能です。
檀家制度は地域独占、人が定住する、信仰心がありお寺や僧侶に対して信任があることが前提で成り立つ制度です。他業種からの参入があり、仕事の内容がネットで公開され、他地域の寺院と比較される。多くの人がより多くの情報を得る時代によく使われてきた宗教的な手法が効果を失いつつあります。
本当に効果がある本物なら時代に合わせて現代の技術と合わせてリフォームすれば再び蘇ります。制度疲労を起こしているもの、形骸化してもとの働きを失っているものは淘汰されることになると個人的には思っております。
技術の進歩は固まっている既存の秩序や仕組みに穴を開け、新たな新天地を作り出します。仏教の説くこの世界の法則や人の心が引き起こす法則は時代が変わっても国が変わっても通用する普遍性があります。
金剛宝寺では法則を守りつつ現代にあった形で日本を良くする仏教を模索しております。(道陽)