ネット葬儀、オンライン葬儀の未来とは

当寺は、数年前からオンライン法事を行っておりましたが今回コロナ禍の移動制限や3密を避ける為に葬儀の規模を縮小しなくてはならないなどの社会情勢を考え、当寺のオンライン法事を葬儀にも対応させました。

世間では、ネット葬儀やオンライン葬儀というのはなんか寂しいとか、葬儀の意味がないなどの意見も聞かれますが実際のところは当寺では葬儀がオンラインに対応したというものです。普通に来寺できる人は実際にご葬儀に参列できますので、同時にライブ配信もされているというものです。

オンラインですべてを済ますのではなく、実際の葬儀にオンラインの要素をプラスしただけなのです。
今まであれば、遠方で縁も少し遠い方の葬儀は残念ですが参列しないという選択を取られる方が多くいました。経済的負担、時間的な負担が大きな障害となっていたのです。

それがオンラインで参加できるとなると、喪主の方に挨拶だけでもしておこう、時間も1時間程度なので参列させていただこうという人も増えていくかと思います。葬儀に対する選択肢も増えていくことでしょう。著名人であれば尚更、参列したい人が多いので是非やっていただきたいとなるのではないでしょうか。

最新の技術と伝統分野というのは一見相性が悪いように思われる方も多いのですが、実際に両方に携わっている立場からいえば経済的な負担、時間的負担で出来なくて困っている人に協力するというのも十分に仏教の分野でないかと思います。

また、ネット葬儀という言葉だけが議論されることが多いですが実際は葬儀、法事、お墓にまつわる負担をどうしていくかというのが社会で本当に求められる事の本質だと思っています。

当寺では「一日葬墓」という考え方を通じて社会で出来ないと苦しんでいる方にお力になれればと日々精進しておりますので、葬儀、法事、お墓でお困りの方は是非ご相談ください。お力になります。(住職)


一日葬墓(いちにちそうぼ)
https://www.soubo.co.jp/

 

 

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大分合同新聞 5月15日掲載の当寺の記事からの転載
https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2020/05/15/JD0059220784