お寺の嫌なところの85%はお金の問題!?

今から十数年前、当寺もお金、いわゆるお布施のトラブルが絶えませんでした。

お坊さんから見て妥当なお布施というのは、設備、衣装、人員、さまざまな経費を掛けているので妥当だというのです。しかし、ここに大きな問題があります。そも、法事を頼んだ人は具体的にどのくらいの費用がかかる事をするのか伝えられていないのです。まあ言うなれば、メニューのない寿司屋さん時価のものを食べているというような感じでしょうか。

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当然、お支払いはお坊さん側から一方的に伝えられます。これは想定していない金額のことが多く双方共に不満が多いのです。私の代に変わってからは、お布施は定額です。直接お越しになってくださる法事に関しては一律5000円です。初盆だろうが、3回忌だろうがすべてです。お坊さんの世界ではありえないほど安いお布施かもしれませんが、当寺は遠方ですのでわざわざ来てくださった方にお金の苦しみを与えたくないというのが私の想いです。

よく、お布施はお気持ちでと言う言葉を耳にします。

これは、お釈迦様の時代に喜ばれるお話をした時にその場にいた人が持っているものでお礼をしたという名残です。あるもので無理なくお礼をしてくれればいい。そんな意味の言葉が始まりです。当然、八百屋さんならお野菜で、お米屋さんならお米でといった具合です。ですから、お坊さんが好き勝手にお布施の額を決めるというものではないのです。多くの人がお坊さんのお布施の高さに嫌がっている時代なのですからなおさら原点の意味を再確認したいところですね。

仏教の基本は利他の精神です。

他人が喜ばない事をしてどうして仏教といえるのででしょうか? 

そう思って作ったのが当寺のどこでもお墓参ですね。

神社が世間に嫌がられていないのは、一言にお布施の額の問題ですから。
仏教は解かれば解かるほど、先人達の知恵を感じて頭が下がる想いです。

是非、正しく仏教と付き合ってくださって幸せな人をたくさん作っていただきたいと願います。 住職


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どこでもお墓参のページ

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